【導入事例】月間1,000万impのSNS自動化から全社浸透へ!コストと定着を両立したAI活用の進め方

「AIを使って、ある業務で成果は出た。次は、全社にどう浸透させようか」

社内のAI活用を推進する中で、そんなもどかしさを感じていませんか?

一つの業務で大きな成果が出ても、使う人が限られたままでは組織全体の変化につながりません。ルールやコスト、メンバーごとの習熟度など、個別の成功を全社へ広げる段階では、次々と新しい壁が現れます。

そんな壁を越えてきたのが、複数事業を展開するC社で、事業部長として全社のAI活用を推進するN氏です。前回の取材では、SNS投稿の自動化によって月間1,000万インプレッションを生み出す仕組みを実現していました。

それから約1年。「AX CAMP」の伴走支援を活用しながら、現在は「AIを使っていない業務を探す方が難しい」と語るほど、AI活用が全社へ浸透しています。トップの継続的な発信、週次の実践会、業務フローの棚卸し、月次のコスト評価まで、個人や一部のチームの工夫ではなく、組織としてAIを使い続ける仕組みへと進化しました。

今回は、月間1,000万インプレッションを生んだSNS自動化の成功が、その後どのように全社のAI活用へ広がったのか。コストと定着を両立しながら、AIを日常業務に根づかせた1年間の試行錯誤についてN氏に伺いました。

お話を伺った方

C社

事業部長・AI活用推進責任者 N氏

担当業務:複数事業部の統括と、社内におけるAI活用の推進

月間1,000万impのSNS自動化から、「AIを使っていない業務がない」組織へ

ーー前回の取材から、役割やAI活用の状況はどのように変わりましたか?

N氏:

現在は複数の事業部長を兼務しながら、AI活用の推進を担っています。特に上半期の第1四半期は、全社への導入を主なテーマとして動いていました。

前回ご紹介したSNS投稿の自動化は、現在は取り組みの範囲が変わり、システム全体としては稼働していません。ただ、中核となる仕組みは今も使っています。投稿ジャンルや要件が変わったときも、AIと壁打ちしながら設計をすぐに調整できるようになり、業務フローや考え方そのものが変わりました。

ーー前回は、各業務の4〜5割ほどにAIが入っている状態でした。現在はいかがですか?

N氏:

今はほぼすべての業務に入っています。AIが関わっていない業務を探す方が難しいくらいです。

メンバー層は画像生成などの細かな作業をAIに任せ、マネージャー層はAIエージェントを秘書のように使っています。返信、資料作成、議事録作成などを任せることが増え、1年前とは仕事の進め方が大きく変わりました。営業部門を含め、部署を問わず使っています。

転機はトップの方針と週次の実践会。最初の「何をすればいいか」をなくす

ーー一年前のインタビューでは、SNSの自動化により、月間1,000万インプレッションという成果をお話しいただきました。このような一つの成功事例から、どのように全社へ広がっていったのでしょうか?

N氏:

実はその後はしばらく、使う人もいれば使わない人もいる状態でした。大きく変わったのは、今年の3〜4月ごろにAIエージェントを社内へ広く配布しようと決めたタイミングです。AX さんにハッカソンなども支援してもらい、そこから利用率や「AIでやっていこう」という意識が一気に高まりました。

AIモデル自体が進化したことも大きいです。以前はプロンプトを扱う技能が必要でしたが、今は目標や実現したいことを伝えれば、要件の整理からAIに任せられる場面が増えています。使い始めるハードルが下がったことも、浸透の追い風になりました。

ーーClaude Codeを使う方が33名まで増えたとのことですが、全社への定着に効いた取り組みを教えてください。

N氏:

まず、代表が「今年はAIをやらなければならない」と全体方針を継続して発信したことです。各事業部でも、「AIを使わなければ業務が回らない」という認識をそろえました。

仕組みとして効果があったのは、毎週金曜日の始業前1時間を使ったマーケティング部向けの実践会です。最初の20〜30分で使い方を説明し、残りの時間は実際の業務に取り組んでもらいました。そこで私たちがフィードバックを返し、各自が最初の一歩を踏み出せるようにしました。

全員に業務フローを書き出してもらい、その中から「まずこれをAI化してみよう」というテーマを一つ決めたことも、導入時の後押しになりました。最初は何をすればいいか分からないものですが、初速さえ出れば、好きな人は自分でどんどん進み始めます。その取っ掛かりの設計は良かったと思います。

小さな改善を積み重ね、削減時間の先にある成果を見る

ーーAI活用による定量的な成果で、印象に残っているものはありますか?

N氏:

会社全体では、月間300時間の業務削減を達成しました。ただ、途中から「何時間削減したか」よりも、「削減した時間で何をするか」の方が大事だという方針に変わりました。削減そのものをゴールにしないようにしています。

事業部単位では、AI動画の活用によって約200万円の売上につながった事例もあります。また、人事部門では、月次の社内サーベイに使っていた外部ツールを独自ツールで代替し、その分のコストを削減できました。

ーーお話いただいた月間300時間の削減は、どのような改善の積み重ねなのでしょうか?

N氏:

一つひとつは小さな改善です。たとえば、毎日数値を確認してコピーし、報告する作業には、1人あたり15分ほどかかっていました。そこを自動化するフローに変えました。人数が増えるほど、大きな時間になります。

クリエイティブのフィードバックも、以前はマネージャーが一から確認するため、1時間ほどの会議になっていました。そこで、マネージャーの考え方を反映したプロンプトを用意し、メンバーには事前にAIと壁打ちしてから会議に臨んでもらうようにしました。その結果、会議時間が20分ほどに短縮されました。これは活用方法として良かったと感じています。

クリエイティブフィードバック会議の変化

・Before:マネージャーが一から確認し、1回あたり約1時間かかっていた

・After:メンバーが事前にAIと壁打ちすることで、約20分に短縮

💬 「一部では成果が出たのに、全社へ広がらない」と感じていませんか?

「AIを配っても、何から始めればいいか分からない人が多い」

「ルールやコストも考えながら、現場で成果が出るところまで定着させたい」

そんな方へ。

C社のように、最初の成功を全社のAI活用へ広げ、現場の業務改善につなげる方法をご相談いただけます。まずは一度、無料相談で自社の課題を整理してみませんか?

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全員一律から「使いたい人を伸ばす」へ。コストと定着を両立する運用

ーーAI活用が進む人と止まる人には、どのように対応していますか?

N氏:

最初は全員に使ってもらおうとしていました。ただ、トークンコストとの兼ね合いもあり、今は情報を全体へ提供したうえで、本当に使いたい人に配布する方針へ変えています。

好きな人は上達が速いので、現時点では使っていない人を一律にフォローするより、意欲のある人の活用水準を上げることを重視しています。全員を同じ状態にする段階から、成果を出す人を伸ばす段階へ移った感覚です。

ーー全社にAI活用を浸透させるには避けて通れない、コストやルールはどのように管理していますか?

N氏:

一度ルールを告知しても、時間が経つと意識が薄れてしまいます。そこで月末に、各自が導入した取り組みの成果を、数値と定性の両面で出してもらい、かかったコストと照らし合わせて翌月も継続するかを判断しています。

機密情報の扱いも含め、ルールは一度作れば終わりではありません。気づいたときに伝え直しながら、月次でコスト意識を調整する仕組みを整えてきました。

評価面では、リーダー層以上の目標設定にAI関連の項目を入れる簡易的なルールを設けています。給与制度全体との接続は、現在も人事と一緒に進めている途中です。

ーーN様には「AX CAMP」を長く活用していただいています。以前とは、相談する内容も変わりましたか?

N氏:

以前は、プロンプトやAIモデルの使い方について相談することが中心でした。今は、社内ルールや情報セキュリティの設計、実装・開発で詰まった部分など、より具体的な相談が増えています。

目的に対するベストプラクティスを聞けるのが大きいです。細かな詰まりをすぐ相談でき、非常に助かっています。

手を動かす仕事から、意思決定と構想へ。次は会社の文脈をAIに蓄積する

ーーご自身の働き方は、前回からどう変わりましたか?

N氏:

一年前インタビューを受けた頃は自分で手を動かすことが多かったのですが、今はほとんど手を動かしていません。複数のプロジェクトを同時に進めながら、考えることや意思決定に集中しています。

新しいことを始めるには多くの情報を把握し、社内情報も整理しなければなりません。今は資料作成や情報整理、意思決定の支援をAIに任せています。AIがなければ、現在の業務量の3分の1も対応できていなかったという感覚があります。

ーー今後、どのようなAI活用を進めたいですか?

N氏:

次は、会社の情報や意思決定の背景を、きちんとデータとして蓄積することです。会議や社内コミュニケーションの情報に加え、それぞれの価値観や考え方まで読み込ませ、意思決定を支援できるAIエージェントを作っています。

まだ、データやコンテキストを蓄積する部分は十分にやり切れていません。まず全社の守りとなる業務基盤を整え、各所で進む攻めのAI活用を支えられる状態にしたいと考えています。

ーー一部の成功から全社展開へ進みたい企業へ、メッセージをお願いします。

N氏:

AIに熱狂的な人を推進役に配置することが大切だと思います。その人を一事業部の中に置くだけでは、全社には広がりにくい。代表の意思決定とつながる位置に置き、代表直下で推進するのが一番早いと、この1年間で感じました。


今回は、月間1,000万インプレッションを生んだSNS自動化を起点にAI活用を全社へ広げ、コストと定着を両立する運用まで進化させた、C社・N氏の事例をご紹介しました。

N氏は、AIを配布するだけではなく、トップの方針、実践の場、業務の棚卸し、コスト管理、評価への組み込みを組み合わせながら、組織に合う運用を試行錯誤してきました。次のテーマである、会社の文脈を蓄積した意思決定支援の実現に向けても、引き続き伴走してまいります。

「AX CAMP」サポート担当より

💡AIと働く組織をつくる「AX CAMP」

本質的にAIを使いこなせる人材へ。

ヒト・モノ・カネ・情報──そして、第5の経営資源「AI」。

あなたの組織は、AIを当たり前にできていますか?

✅ 「AX CAMP」サービス概要

業務AI化のプロ集団AXが提供する「AX CAMP」は、業務ヒアリングでAI化すべき仕事を見つけ→14時間のeラーニングで基礎からAIエージェント設計まで学び→AI化計画を立て→実装・改善・定着まで伴走する、超実践型のAI研修プログラムです。

AIを「知っている」「使っている」で終わらせず、成果を数字で捉えながら、現場でAIが動き続ける状態をつくります。

✅ 伴走支援でできること

・AI化すべき業務を見つける業務ヒアリング・棚卸し

・AIの基礎からAIエージェント設計まで学ぶ14時間のeラーニング

・AI化業務の優先度とロードマップを設計するプランニングMTG

・AIエージェントの設計・構築・改善サポート

・実務に使えるAIエージェントの配布

・毎日AI相談室・チャットでの質問対応

・ミーティングによる継続的な実装支援

短期のスキル習得だけではなく、実務で成果が出て、現場に定着するまで伴走します。

✅ 導入いただいた企業様は…

・「AIでできないか?」と考え、業務を分解する文化が根づく

・非エンジニアでも、自社業務に合うAIエージェントを設計・内製できるようになる

・AI化の成果を数字で捉え、継続的に改善できるようになる

・"AIが使える"ではなく、"AIが業務の中で動き続ける組織"へと進化する

こんなAI組織としての未来が待っています。

✅ 導入企業のリアル

・週30時間相当の既存業務を5時間以内へ

・6〜7名以上が関わる想定の業務を、ほぼ1名で回せる体制へ

・クリエイティブのチェックを1件約1時間からほぼゼロへ

・週17.5時間かかっていた広告分析を約10分へ

・24名の先行活用を起点に、全社展開へ

こうした成果の背景には、業務の棚卸しから、
人とAIの役割設計、実装、改善、定着までを一体で支援するAX独自の伴走があります。

✅ まずは無料相談から

「自社の業務でどこまでAI化できる?」

「導入にかかる時間は?」

「他社の事例をもっと知りたい!」

そんな疑問をお持ちの方に、無料相談をご用意しています。

成果につながる一歩を、いま踏み出してみませんか?

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