「会社としてAIをどう取り入れるか。仕組みをどう変えるか、という相談に変わっていきました」
一人の担当者がAIで成果を出しても、他のメンバーや日々の業務へなかなか広がらない——。組織でAI活用を進める中で、そんなもどかしさを感じていませんか?
ツールを導入するだけでは、会社の仕事は変わりません。誰が使うのか、情報をどこに集めるのか、AIが読み取りやすい形へどう整えるのか。さらに、セキュリティや運用ルールまで考えて初めて、AIは個人の便利な道具から組織の仕組みへ変わっていきます。
そんな変化を進めているのが、株式会社スケールメイトの代表取締役・齊田智理氏です。2026年2月に公開した前回のインタビューでは、新人の広告原稿チェックをAI化し、部署全体で月40時間かかっていた業務を大幅に削減。Google広告の自動入稿も実現しました。
それから約半年。現在は齊田氏を含む4名がAI活用プロジェクトを動かし、社内のコミュニケーション基盤や報告業務、データ整備、セキュリティの考え方まで変化しています。

「AIを使わないとやばい、と言い続けました」個人の成功を、どのように組織へ広げていったのか。齊田氏に、その後の取り組みを伺いました。
お話を伺った方
株式会社スケールメイト 代表取締役 齊田智理氏
事業内容:デジタルマーケティング支援。動画広告を強みに、広告原稿の制作・撮影・入稿から、LP制作、CRM構築、データ基盤の構築まで幅広く支援。
月40時間削減の「その後」。次の現在地は、組織でAIを使うこと
ーー前回の記事公開から約半年が経ちました。一番大きく変わったことは何ですか?
齊田氏:
組織でAIを活用できるようになったことですね。社内のオペレーションを、AIを起点に考えられるようになってきたのが今の現在地です。
使うツールも変わりました。以前、社内のコミュニケーションはChatworkが中心でしたが、今はSlackやNotionなど、AIと連携しやすいツールへ移行しています。
単にコミュニケーションツールを入れ替えたというより、「AIにデータを読み込ませるには、どのツールや情報共有の方法が適しているか」という基準で選ぶようになりました。
ーー前回お話しいただいた「AI前提で考える」という発想が、会社の仕組みにまで広がってきたのですね。
齊田氏:
そうですね。以前はAXさんへの相談も、「広告運用のこの作業を自動化するにはどうしたらいいか」といった内容が中心でした。でもAIを使い慣れてくると、技術的なことはAIに聞けば分かるようになってきます。今は「会社を運営する中でAIをどう取り入れるか」「AI化するために、会社の仕組みをどう整えるか」という相談へ変わってきました。
「AIを使わないとやばい」と言い続けた。4名がプロジェクトを動かすまで
ーー現在、AI活用のプロジェクトを実際に進めているメンバーは何名ですか?
齊田氏:
僕を含めて4名です。AI自体はおそらく皆が使っていますが、きちんとプロジェクトを立ち上げて動いているメンバーは4名ですね。
ーー齊田様個人の取り組みから、他のメンバーへ広がったきっかけを教えてください。
齊田氏:
全体ミーティングなどの場で、「AIを使わないとやばい」と言い続けました。最初は、周りも「まあまあ」と受け止めているような雰囲気だったと思います。
ただ、自分の周りにはAIをうまく活用している会社がある一方で、当時の自社はまだ十分にできていなかった。そこで、他社のリアルな事例や、自分たちが置いていかれる立場にいることを社内へ伝え続けました。そうした発信を重ねる中で、徐々に雰囲気が変わっていきましたね。
AI活用プロジェクトの推進体制
・Before:齊田氏個人の活用が中心で、メンバーへの本格展開はこれから
・After:齊田氏を含む4名が、それぞれプロジェクトを立ち上げて推進
💬 「一部の詳しい人だけで、AI活用が止まっている」と感じていませんか?
「代表や担当者は使っているが、他のメンバーへ広がらない」
「全社で使うために、ツール・データ・ルールをどう整えればよいか分からない」
そんな方へ。
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「これ、どうなってる?」はAIに聞く。報告と情報共有の流れが一変
ーー会社全体で見ると、生産性にはどのような変化がありましたか?
齊田氏:
具体的な削減時間は、数えきれないくらい大きく減っています。体感の話にはなりますが、以前は70〜80名ほどのスタッフがいたところ、今は20〜30名ほどで業務が回せるようになりました。それでも売上は伸びている状況です。
一部の業務をお願いしていた方の仕事が、そのまま自動でできるようになった例もあります。人が担っていた一部業務を、仕組みに置き換えられるようになったというわけです。
ーー人数や工数以外に、社内の仕事の流れはどう変わりましたか?
齊田氏:
報告業務が大きく変わりましたね。プロジェクトに必要な情報をNotionへ入れておけば、知りたいことをNotion AIに聞いて拾える状態になっています。
進捗はNotionの「ミーティングノート」に話して残し、定時報告はSlackへ自動で出るようにしています。報告そのものに時間をかけることが減り、情報共有のスピードはかなり上がりました。
以前は僕がメンバーへ「この件はどうなっている?」と確認することもありましたが、今はまずAIに聞く。それでも分からなければ人に聞く、という順番になっています。
報告・状況確認の変化
・Before:人が報告をまとめ、齊田氏が各メンバーへ状況を確認
・After:Notionへ情報を集約し、定時報告はSlackへ自動送信。状況確認はまずAIへ質問
個人の自動化から、データ整備とセキュリティを含む全社設計へ
ーー個人利用から組織利用へ移る中で、新たに必要になったことはありますか?
齊田氏:
AIが読み込みやすいように、データをきちんと整備する必要が出てきました。これまではBigQueryで扱っていたデータを、AIが読み込みやすい形へ変換してNotionへ入れるなど、AI前提の情報処理が必要になっています。
あとはセキュリティですね。以前から気にしていなかったわけではありませんが、AIを使う範囲が広がるほど、より重視するようになりました。
ーー「AX CAMP」の伴走支援は、全社展開の中でどのように役立ちましたか?
齊田氏:
AXさんへ相談すると、「うちはこうやっています」と具体的な実例を教えてもらえたので、本当に参考になりました。僕はセキュリティの専門家ではないので、実践している会社に聞けるのは良かったですね。
AXさんは、すでにAIと共存している企業だと感じています。自社で実践した事例があることが、一番参考になりました。僕たちの視点だけでは、AI化できると想像できない業務もありますから。
目標は一人当たりの担当案件数を2倍へ。「AIで武装したマーケター」を育てる
ーー今後、会社として挑戦したいことを教えてください。
齊田氏:
ゆくゆくは新規事業にも挑戦したいですが、直近では、強いメンバーがAIを使うことでさらに強くなる組織にしたいと考えています。
まずは、今いるメンバーが一人当たりに担当できる案件数を2倍にできないか。将来的には3倍、4倍と、どこまで伸ばせるかに挑戦したいですね。
マーケティングに強い会社だからこそ、「AIで武装したマーケター」がどこまで力を発揮できるのかを、まず自社でやり切りたいと思っています。
ーーAI活用を全社に広げたいものの、何から始めればよいか分からない企業へ、今ならどんな助言をしますか?
齊田氏:
自分の想像の範囲にとどまらないためにも、AI活用の事例を多く持っている企業へ相談するのがいいと思います。特にAXさんのように、自社でも実践していて、事例を多く持つ企業へ相談することですね。
担当AIコンサルタントが親身に寄り添ってくれたのも印象的でした。定例では進捗確認が3分くらいで終わって、その後は僕のお悩み相談になることもあります。打ち合わせで疑問を投げると、「こういう事例があります」「多分できますよ」と返ってきて、そこから新しいプロジェクトが立ち上がる。そのスピード感がありがたく、そんな時間がとても楽しかったです。
今回は、月40時間削減という個人起点の成果から、4名でのプロジェクト推進、AI前提の情報共有・データ整備・セキュリティ設計へと活用を広げた、株式会社スケールメイト・齊田智理様の事例をご紹介しました。
齊田様は、成功事例を社内へ伝え続けるだけでなく、ツールやデータの持ち方そのものをAI前提で見直し、組織の仕組みへ落とし込んでいます。次は「AIで武装したマーケター」が一人当たりに担当できる案件数を2倍、さらに3倍、4倍へ伸ばせるかという挑戦です。個人の効率化から組織の生産性向上へ進むスケールメイト様を、これからも全力でサポートさせていただきます!
「AX CAMP」サポート担当より
💡AIと働く組織をつくる「AX CAMP」
本質的にAIを使いこなせる人材へ。
ヒト・モノ・カネ・情報──そして、第5の経営資源「AI」。
あなたの組織は、AIを当たり前にできていますか?
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✅ 伴走支援でできること
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短期のスキル習得だけではなく、実務で成果が出て、現場に定着するまで伴走します。
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