こんにちは! 株式会社AX代表の石綿文太です!
さて、今回の『ベンチャー社長のAI経営実験室』。 テーマは、全経営者、全マネージャーが 一度は頭を抱えたことがあるであろう、あの業務です。
そう、「人事評価」です。
正直に言います。 僕、この人事評価という業務が……めちゃくちゃ重荷でした!!!!
いや、社員の成長を考えるのは好きなんですよ。彼らがどうなりたいか、どうすれば輝けるか。 それを話す時間は大好きです。 居酒屋で夢を語り合うなら、朝までいけます。
でも、「評価」となると話は別。
「あいつ、今期めっちゃ頑張ってたよな…」 「でも数字で見ると、この人の方が…」 「いや待てよ、あそこのプロジェクトの貢献度は…」
こんなことを無限に考え続け、 バイアスまみれの脳みそで悩み抜き、 フィードバックの言葉を選び、面談のスケジュールを調整する。気づけば、丸々2週間がつぶれている。 なんてこと、ありませんか?
僕はありました。 人数が増えるほど、 幾何級数的に上長の負担が増えていく。 経営者やマネージャーの貴重な「2週間」が、 評価という業務のためだけに消滅していく。
これって、ビジネス的に見てどうなの? 本当にこれが正解なの?という強烈な違和感から、 今回の取り組みは始まりました。
テーマはズバリ、 『AIに人事評価を任せて、自分をクビにする』 です。
「えっ、評価をAIに任せるなんて冷徹すぎない?」 「社員の頑張りは人間が見てあげるべきでしょ!」
そう思ったあなた。 その感覚、すごく分かります。 僕も最初はそうでした。でも、結論から言います。
AIに任せた方が、評価の質は上がります。 そして、組織は劇的に前に進みます。
なぜ僕がそう断言するのか。 「頑張り」を評価しないとはどういうことか。 そして、AI評価がもたらす「未来の経営」とは何か。
今回は、AXで実際に走り出した 「AI評価システム」の裏側と、 そこから見えた経営の本質についてお伝えします!
なぜ今、「AI評価」なのか?
冒頭でも触れましたが、 今回、僕がAI評価に踏み切った理由は明確です。
「バイアス」と「時間数」の問題。 この2点に尽きます。
まず、時間数の話からしましょう。 組織が大きくなり、人数が増えてくると、 それに比例して「上長評価」の工数は膨れ上がります。
1人あたり1時間の面談だとしても、 準備に1時間、事後のまとめに1時間かかれば、 1人の評価に3時間。 部下が10人いれば30時間。 20人いれば60時間。
さらに、期中面談や目標設定まで含めると…… もう計算したくもないですよね。会社によっては、 「評価面談だけで2週間潰れる」 みたいなところも、ザラにあるかと思います。
これ、経営視点で見ると、 とんでもない損失だと思いませんか?
マネージャークラスや経営層というのは、 本来、最もレバレッジの効く仕事、 つまり「未来を作る仕事」に時間を使うべき人たちです。
新しい事業の種を見つけること。 採用戦略を根本から練り直すこと。 あるいは、組織全体の生産性を上げる仕組みを作ること。
その彼らの2週間が、 過去の査定のためだけにロックされる。 機会損失として計算したら、 数百万円、いや数千万円の損失になりかねません。
これはビジネス的に見て、 明らかにボトルネックです。 ここを解消しない限り、組織のスピードは上がりません。
そしてもう一つが「バイアス」の問題。
人間である以上、どうしても評価には感情や印象が混ざります。
「彼は成果を出してるけど、言い方が生意気なんだよな」 「最近よく飲みに行ってるから、頑張ってるように見えるな」心理学でいう「ハロー効果」や「親近効果」です。 直近の出来事や、目立つ特徴に引っ張られて、 全体像が見えなくなる。
こういうノイズが、 公正な評価を妨げる。 そして、被評価者(部下)側もそれを敏感に感じ取ります。
「結局、社長の好き嫌いでしょ?」 「上司に気に入られたもん勝ちじゃん」こう思われた瞬間、 評価制度は機能不全に陥ります。 誰も納得しなくなり、モチベーションは地に落ちる。 最悪の場合、優秀な人材から離脱していきます。
だからこそ、 「上長の時間を極限まで空けること」 「バイアスを徹底的に排除すること」この2つを同時に実現するアプローチとして、 「AI」という選択肢が浮かび上がってきたワケです。
AIは「フラットな壁打ち相手」
AIに評価を任せると聞くと、 多くの人はこんなイメージを持つかもしれません。
「AIが点数をつけて、バッサリ切り捨てる」 「人間味がなく、冷たい」 でも、僕がAIに期待した役割は少し違います。 僕が求めたのは、 フラットに考えさせるスタンスです。
AIには感情がありません。 バイアスが一切ない。 昨日喧嘩したからといって、今日の評価を下げたりしません。
だからこそ、ファクトだけを見て、 極めて論理的かつ客観的なフィードバックを返せる。
僕ら人間は、 相手を傷つけないように言葉を濁したり、 逆に感情的になって強い言葉を使ったりしてしまいますが、 AIにはそのブレがないんです。
目的はあくまで、 バイアスを省くこと。 そして、時間数を削減すること。
AIに人格を持たせようとか、 優しく寄り添わせようみたいなことは考えていません。 淡々と、しかし正確に。 鏡のように現状を映し出す存在。
それこそが、今の組織に必要な「評価者」の姿だと考えました。
“頑張り”は評価しない、AI評価の核心
では、具体的にAIは何を見ているのか? ここが今回の実験の肝であり、 多くの経営者が葛藤するポイントかもしれません。
AXのAI評価では、 大きく分けて2つのデータをAIに読み込ませています。
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ビジネススキルチェック面談 (AIと共に作成したスキルチェック項目を使った面談ログ)
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Notionへのタスクの入力・実施状況 (日々のタスクログ、日報、ドキュメント)
AIに対しては、こう指示しています。「どれだけ汗をかいたか(頑張り)を見るな」 「どれだけ仕組みを残したか(再現性)を見ろ」
これです。 ここが、従来の人間評価と決定的に違うところです。
人間はどうしても、 「夜遅くまで残業して頑張っていた」 「必死に走り回って汗をかいていた」 というプロセスや情熱に心を動かされます。 そして、そこに加点したくなる。 それが人情というものです。
でも、経営者として心を鬼にして言いますが、 頑張りそのものに、ビジネス的な資産価値はありません。
厳しい言い方かもしれませんが、 どれだけ頑張って汗をかいても、 それが「その人にしかできない属人化された仕事」であれば、 組織としての成長はないんです。
その人が風邪で休んだら? その人が辞めてしまったら? またゼロに戻ってしまう。 会社はその人の「頑張り」に依存し続けることになる。 これは経営における最大のリスクです。
逆に、涼しい顔をして定時で帰っていても、 「誰がやっても同じ成果が出る仕組み」 を残してくれたなら、 それは会社にとって永続的な資産になります。
AIは、Notionのログを見に行きます。 そこには、日々のタスクが記録されています。
「このタスクは、ただの作業だったのか?」 「それとも、次回から自動化できるように仕組み化したのか?」 「このトラブル対応は、再発防止策としてドキュメント化されたか?」
AIは、ログの行間から 仕組み化への貢献度を冷静に分析します。
「頑張りました!」というアピールは、 AIには通用しません。 Notion上に仕組みとしての痕跡が残っていなければ、 それは評価されない。この「頑張りではなく再現性を見る」というシフトこそが、 AI評価を導入する本当の意義であり、 経営を次のステージへ進める重要な要素です。
AIは上司ではなく、「コーチ」になる
実際に、このAI評価システムを導入して、 面談の空気感はどう変わったのか?
これが、驚くほど変わりました。
以前の面談は、どうしても「評価する側」対「評価される側」 という対立構造になりがちでした。
部下は「どうやって点数を上げてもらうか」と身構えるし、 上司は「どうやって納得させるか」という説明責任に追われる。
でも、AIを導入してからは、 「次に何をしていけばスキルが上がるのか?」 を、AIに壁打ちする場に変わったんです。
例えば、あるメンバーの評価面談。 AIがNotionのログを分析し、こんなフィードバックを出します。
タスクの処理速度は非常に速いですが、 類似案件の対応フローが明文化されていません。 このままでは、あなたがボトルネックになる可能性があります。 次の四半期は、この業務の『型化』に注力しましょう。
これ、人間が言うと 「また細かいこと言われた…」「俺のやり方にケチつけるのか」 と反発を生むかもしれません。 人間関係が邪魔をするんです。でも、AIに言われると、不思議と 「なるほど、データ上はそう見えるのか」 「確かにそうだな」と納得感があるんです。 AIには悪意がないことを、みんな知っているから。
そして、その場でAIに対して 「じゃあ、具体的にどんなドキュメントを残せばいい?」 「型化するためのテンプレート案を出して」 と質問を投げかけることができます。
するとAIは、 具体的なアクションプランまで提示してくれる。つまり、面談が 「過去のダメ出しをする場」から 「未来の成長戦略を練る作戦会議、育成の場」へと進化したんです。
成長するための具体アクションが見えやすくなったことで、 メンバーの目の色が変わりました。
「評価される」という受動的な姿勢から、 「AIを使って自分のスキルを上げる」という能動的な姿勢へ。この空気感の変化だけでも、 導入した価値は十分にあったなと実感しています。
「自分をクビにする」という経営判断
今回の実験を通じて、僕が最も強く感じたこと。 それは、 「上長の業務をクビにする」ことのインパクトです。
僕は本気で「自分をクビにしたい」と思っています。 (もちろん、社長業を辞めるという意味ではなく、 ルーティンワークや属人的な業務からの解放という意味で!)
前提として、組織の成長速度は、 「上長の時間をどれだけフリーにできるか?」 で決まります。
新入社員の1時間と、 マネージャークラスの1時間。 同じ60分でも、生み出す価値の総量は桁違いです。 マネージャーの判断一つで、数千万の利益が生まれたり、 逆に数千万の損失が出たりする。
マネージャーが1時間フリーになれば、 新しい事業の構想を練ることができる。 採用候補者とじっくり向き合うことができる。 あるいは、AIの最新トレンドをキャッチアップして、 全社の生産性を倍増させるヒントを見つけることができる。
その「価値ある1時間」を、 評価シートの記入や、感情的な説得のために浪費していいのか? 絶対にダメです。AI評価によって、 僕は 膨大な「評価準備の脳内負荷」から解放されました。
空いたリソースは、すべて未来をつくる仕事に再投資できる。
これこそが、組織として大きく前進するための、 唯一にして最強の方法論だと確信しています。
上長の業務をAIに奪わせる。 自分をクビにする。 それが、結果として組織全体を救うことになるのです。
AI評価が走り出したばかりの経営者としての手応え
さて、僕らもまだ実験の途中です。 完璧なシステムができあがっているわけではありません。
でも、走り出したばかりの手応えとして、 以下の3点はすでに体感しています。
①面談の質は上がった
ファクトベース、再現性ベースの議論ができるようになった。 「頑張った」という主観ではなく、「何を残したか」という客観で話せる。
②感情的な説明が減った
「なんで俺の評価が低いんですか!」みたいな不毛なやり取りが消滅した。 対立構造ではなく、横並びでAI画面を見る構造になったから。
③評価準備の脳内負荷は確実に下がった
これが一番デカイ。精神衛生上、最高に良い。
そして何より、 「これなら、評価を任せられる未来は作れそうだな」 という確かな感触があります。
もちろん、最初から全自動で上手くいったわけじゃありません。 プロンプトの調整も何度もやったし、 Notionのログの残し方も試行錯誤しました。
でも、「再現性を評価する」という軸さえブレなければ、 AIは最高のパートナーになってくれます。 評価なんていう管理の仕事は、 喜んでAIに明け渡してしまいましょう!
明日からできる最初の一歩
最後に。 ここまで読んで、 「面白そうだけど、ウチには無理だよ…」 「高度なAI開発が必要なんでしょ?」 と思っているあなたへ。
そんなことはありません。 今日から、明日からできる「最初の一歩」があります。
それは、 「Notionを導入すること」 です。
え、それだけ? と思うかもしれませんが、マジでこれだけです。AIに評価をさせるためには、 AIが読めるデータが必要です。 そして、そのデータとして最も優秀なのが、 Notion上のテキストログなんです。
日々のタスク、議事録、マニュアル。 これらをNotionに集約する。 「誰が」「何を」「どう考え」「どう動いたか」を、 テキストとして残す文化を作る。
これさえできていれば、 あとはそのデータをAIに食わせるだけです。
エンジニア組織で、もしIDE(統合開発環境)に抵抗がないなら、 Cursor × git × Obsidian といった環境の導入もアリですが、 全社的に導入するなら、ハレーションの少なさも含めて 個人的にはNotion一択だとは思います。
まずは、情報をデジタル化する。 そして、ログを残す。 頑張りではなく「ログ(資産)」を残す。
そこから、あなたの会社の 「AI経営実験」は始まります。
💡AIと働く組織をつくる「AX CAMP」
本質的にAIを使いこなせる人材へ。
ヒト・モノ・カネ・情報──そして、第5の経営資源「AI」。
あなたの組織は、AIを当たり前にできていますか?
✅ 「AX CAMP」サービス概要
業務AI化のプロ集団AXが提供する「AX CAMP」は、動画で基礎を学び→実務に合わせたカリキュラムを進め→伴走支援で成果を出すまでをフルサポートするプログラムです。
現場で使える・成果が出る・文化として定着するAI活用を実現します。
✅ 伴走支援でできること
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AIエージェントの設計・活用サポート
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実務に使えるAIエージェントの配布
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毎日参加できる「AI相談室」(グループコンサル)
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最新情報を取り入れたオンラインAI勉強会
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チャットでの質問対応
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月1回の定例ミーティング
短期のスキル習得だけではなく、成果を出すまで伴走します。
※「AX CAMP(助成金活用コース)」は助成金対象プログラムのため、サポート内容が異なります。
✅ 導入いただいた企業様は…
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「AIでできないか?」と考える文化が根づく
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自社専用のSaaS・AIエージェントを内製できるようになる
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“AIが使える”ではなく“AIで回る組織”へと進化する
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社長1人で大量の仕事を回せるAIチーム体制ができる
こんなAI組織としての未来が待っています。
✅ 導入企業のリアル
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自社SaaSを1ヶ月で構築/180万円の外注費カット
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年間320万円相当の効率化/月間110時間の削減
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SNS運用AIで月1,000万インプレッションを自動化
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非エンジニア社員が業務効率化ソフトを内製・販売
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業務時間83%削減/47,000時間をAI化(自社実績)
こうした成果の背景には、
10万回以上の検証を重ねたAX独自の知見があります。
✅ 導入企業の口コミ・インタビューも公開中
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実際の事例インタビュー記事もご覧いただけます。
AX実績インタビュー|ぶんた@株式会社AX CEO|note
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