2025年、「AIと働く」はこう変わった

こんにちは!
株式会社AX代表の石綿文太です。

2025年も、いよいよ終わりますね。

この一年、AIを取り巻く環境は大きく変わりました。

年初は、「とりあえず触ってみた」「メールの下書きに使っている」
そんな声が多かった印象です。

でも年末の今、はっきり言えることがあります。その使い方のままでは、会社はほとんど変わりません。

これはAX自身の実験と、クライアント企業との伴走を通じて一年かけて突きつけられた現実でした。

この記事では、2025年を通して見えてきた「AIと働く」の実態と、そこから立ち上がってきた経営の面白さの変化について整理しておきたいと思います。

これからAIと本気で向き合おうとしている方にとって、何かの判断材料になれば嬉しいです。

AIが、特別な存在じゃなくなった

まず、今のAX社内がどうなっているか。ここから話します。

AXはAIと一緒に働いている会社です。だからこそ、社内では「AIを使うかどうか」が話題になることはほとんどありません。

前提として、そこにある。
その上で、どう進めるか、どこを判断するか、何を人が担うか。議論の焦点は、いつもその先にあります。

きっかけは2024年でした。

社内業務を一つずつ洗い出し、AIで置き換えられるところは徹底的に置き換える。効率化というより、働き方を組み替える感覚に近かったと思います。

その経験があったから、2025年4月に企業向けのAI導入研修・伴走支援を事業として立ち上げ、会社名もAXへと変更しました。

AIと働くことを、事業の中心に置くと決めたからです。

今の社内では、業務を始めるときも、新しい企画を考えるときも、当たり前のようにAIを使います。

まず投げてみる。返ってきたものを眺める。そこから人が判断する。

この流れが、説明なしで回っています。AIは道具として意識される存在ではなく、チームの一員として、当たり前にそこにいる。

それが今のAXの日常です。

人がやっているのは「決めること」だけ

ミーティングの風景も、かなり変わりました。

以前は、誰かがメモを取り、ミーティング後に議事録をまとめ、タスクを整理して共有していました。そこからAIがミーティング中に書き起こしして、それをAIに要約させて、タスクを整理して共有するように。

さらに今は…

議論している裏側で、AIが記録し、整理し、やるべきことを構造化までしてくれます。

ミーティングが終わる頃には、誰が、いつまでに、何をやるのかがすでに一覧になっている。

人がやっているのは、それを見て判断することだけです。

進めるか、止めるか。Aか、Bか。

作業や整理から解放されて、判断に集中できる状態が、ようやく整いました。

一番の壁は、現場ではなかった

この状態を、クライアント企業にも広げようとしたとき、最初にぶつかった壁があります。

それは技術でも、スキルでもありませんでした。経営者の認識です。

現場でよく起きていたのは、AIに対する期待と現実のズレでした。

何でもすぐにできると思われる。全部自動で回ると思われる。
でも実際には、できることと、まだ難しいことがある。

その前提が共有されていないと、現場は混乱します。

ここであらためて痛感したのは、「AIは経営資源だ」ということ。

人やお金と同じように、理解せずに扱えば歪みが出る。

社長が細かい設定までやる必要はありません。ただ、できること・できないことの解像度だけは、持っておく必要がありました。

この前提が揃った会社は、導入が驚くほど速かったです。

未経験の人が、一番変わった

もう一つ、強烈だった変化があります。それは、これまで開発に縁のなかった人たちの変化です。

プログラミング未経験。ITが得意というわけでもない。

そんな人たちが、自分の仕事を自分で自動化し始めました。

面倒な入力作業をなくす。繰り返しのメール対応を任せる。誰かに頼まれたわけでもなく、自分のために仕組みを作っていく。

自社・クライアントの会社でその様子を見て、人は本来、創ることが好きなんだと実感しました。

さて、成果が出ている会社には、共通点があります。

最初から、業務を全部なくす前提で考えていること。少し楽になればいい、ではなく、人が関わらなくて済む状態を目指す。

実際に、月単位で大きな削減を達成している会社は、そこに時間も人も、きちんと割いていました。

やるなら、徹底的に。その姿勢が結果を分けています。

「効率化」を目標にすると、文化は変わらない

2025年を振り返って、一番大きな学びはここでした。AI導入の目的を効率化に置いている限り、組織の空気は変わりません。

大事なのは、速くすることではなく、なくすことでした。

どういうことか?

10時間の作業が5時間になる。これは確かに成果です。でも現場には、まだ仕事が残っている感覚は残る。

一方で、小さな作業でも完全になくなると、反応が違う。もうやらなくていい……この実感が、文化を変えます。

PC上で完結する仕事は、ほぼすべて自動化の対象になります。この前提に立てるかどうか。そこが分かれ道でした。

人がハブである必要がなくなった

2025年の後半に入って、もう一段階、見える景色が変わりました。

それまで僕らが考えていたのは、どんなAIエージェントを作るか、でした。

AIエージェント元年と言われた2025年。

最初は正直、とにかく作ろう、試そう、というフェーズだったと思います。単体のエージェントを作って、業務を一つずつ置き換えていく。

ただ、実験を重ねる中で、だんだん視点が変わってきました。

人の仕事をよく見てみると、多くの時間は「考えること」よりも、アプリケーション同士を行き来することに使われている

連絡を受けて、別のツールを開いて確認して、情報を転記して、また別のツールで返す。

人はずっと、複数のアプリケーションの間に立つハブの役割を担っていたんですね。

だったら、そのハブ自体をAIに任せたらどうなるか。どのAIエージェントを作るか、ではなく、どれだけシームレスにアプリケーション同士をつなげられるか

Slackの文脈を理解したまま、Notionを更新し、スプレッドシートを処理し、必要な下書きを用意する。

業務フロー全体の文脈をどうAIに流すか。いわゆるコンテキストエンジニアリングが、AI活用で大事なポイントになってきています。

一部の人がAIを使いこなす世界ではなく、全員が意識しなくても使える。そんなフェーズが、もう現実的な距離まで来ています。

経営の面白さは、ここから戻ってきた

AIを使い込むほど、数字の話よりも、別の変化が大きくなりました。

雑務に追われない。調整に疲れない。その結果、本当に考えたかったことに向き合える時間が戻ってきた。

会社をどうしたいか。
何を残したいか。
どんな価値をつくりたいか。

この問いに、ちゃんと時間を使えるようになった。

それが、2025年を通して感じたAI経営の一番の価値です。

AXはこれからも、AIによって生まれる余白を創造の時間に変える支援を続けていきます。

今年見えたこの景色を、来年はもっと多くの現場へ。そんな気持ちで、2025年を締めくくります。

今年もありがとうございました!

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AX実績インタビュー|ぶんた@株式会社AX CEO|note


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