【導入事例】毎日15〜45分の受発注作業をほぼゼロに!少人数D2Cメーカーの代表が実装したAIエージェント活用術

「地味だけど、誰かがやらないと止まる業務がある」

「外注に見積もりを取ってみたら、思った以上に高い。でも、自社で開発できる人もいない」

少人数で運営するD2Cブランドの現場で、そんなもどかしさを感じていませんか?

そんな壁を越えたのが、D2C事業を運営するN社で代表を務めるS氏です。「AX CAMP」を活用して、社内に約10個のAIエージェントを実装。毎日15〜45分かかっていた受発注作業はほぼゼロに短縮され、複数媒体の広告管理画面を毎時間巡回する必要もなくなりました。

さらに大きな成果は、削減できた時間を「商品力を高める」「メンバー育成」「より良い工場を探す」といった、メーカーとしての差別化に直結する仕事に充てられるようになったこと。今回は、その裏側をS氏に伺いました。

お話を伺った方
N社代表 S氏
事業内容:D2C事業を運営。代表S氏・正社員1名・業務委託メンバーという少人数体制で、広告運用までインハウスで行っている。

※本事例は、「AX DIVE」導入時のものです。現在は内容を拡張・統合し、AX CAMPとして提供しています。本記事の表記は現行の「AX CAMP」に統一しています。

「商品数を増やしたいのに、手作業が追いつかない」少人数D2Cの壁

ーーまず、御社の事業内容と、S様のお仕事について教えてください。

S氏: 弊社はD2C事業を運営している会社で、現在3期目です。メンバーは私のほかに正社員が1名、あとは業務委託の方々という体制でやっています。

特徴としては、広告の運用も含めて基本的にインハウスで回していることですね。これから商品数が増えていく中で、運用や制作の本数をどう担保していくか?ここにAI活用を組み込みたいというのが、ずっと頭の中にありました。

ーー「AX CAMP」を受講される前は、どのような課題を感じていらっしゃいましたか?

S氏: 受発注に使うシステムが、手動でいろいろ対応をしなくてはいけなかったんです。一つひとつはそんなに重たい作業ではないんですが、毎日CSVを落として、それを倉庫の管理システムに入れて……という作業が発生していて。

これを自動化できないかと外部に相談したこともあったんですが、思ったより高い見積もりが返ってきて。「やろうと思えば、自分たちで開発できるんじゃないか」という思いはずっとありました。

ーー1日にどのくらいの時間がかかっていましたか?

S氏: 1日短くて15分、長いと30分から45分ぐらいですね。1回あたりはたいした時間ではないんですが、毎日積み重なるので、トータルで見るとなかなかの負荷でした。

「触りすぎて何をどう使えばいいか分からなくなった」独学の限界

ーー導入前、AIに対する温度感やリテラシーはいかがでしたか?

S氏: 独学でいろいろ触ってはいたんです。ただ、むしろ触りすぎて、どれをどう使っていけばいいのかが分からなくなってきていて。

周りもみんなAIは使ってはいたんですが、めちゃめちゃ詳しい人がいたわけではなかったので、いざ自社の業務に実装するとなった時に、何かあった時に止まらない仕組みになっているのか、安全に運用できるのか、といった「ガードレールの部分」が心配でした。

ーー数あるAI研修サービスの中で、「AX CAMP」を選ばれた決め手は?

S氏: YouTubeか、Xだったと思います。そこでAXさんの発信を見て知りました。

決め手は、業界の親和性ですね。AXさんはD2CやWeb広告まわりの事前知識をしっかり持ってらっしゃるイメージがあって、もともと広告も自分たちで運用していた方だと知っていたので、「うちのような業態でも実践的に活用できるな」と感じたんです。

受発注作業を毎日15〜45分→ほぼゼロに。Claude Codeで人間と同じフローを再現

ーー実際に「AX CAMP」を受講されて、特に成果が大きかった事例を教えてください。

S氏: 一番分かりやすかったのは、先ほどお話しした受発注業務ですね。本当にほぼ触らずでできるようになったので、時間以上に心理的な負荷がすごく削減されたかなと思っています。

ーー具体的にはどんな仕組みで自動化されたのですか?

S氏: 完全にClaude Codeを使っています。やり方としては、受発注に使うシステムの管理画面に入って特定の受注を検索でかける→CSV化する→倉庫のCMSに落とす、という作業を、人間がやるのと全く同じ流れでAIにやってもらっている状況です。

自動でできているので、こちらは画面に触らなくても勝手にやってくれていて、確認するだけ、という感じですね。

ーー運用上のチェックはどうされていますか?

S氏: 毎日決まった時間には必ず発送完了の連絡が来るようにしています。もし来なかったら、多分エラーが起きているから改善しよう、というような運用ですね。基本的にエラーはそこまで起きることはなく、時間になったら連絡を確認するだけ、という状況です。

受発注業務の変化

  • Before:毎日15〜45分かけて、受発注に使うシステムの管理画面から受注を検索→CSV化→倉庫のCMSに取り込む作業を手動で実施。「地味に面倒」な手作業が毎日発生していた。
  • After:Claude Codeで人間と同じフローを完全に自動化。毎日4時に発送完了通知が届き、確認するだけの運用に。手作業はほぼゼロ。

💬 「地味だけど止められない手作業に、毎日時間を取られている」と感じていませんか?

「外注で自動化の見積もりを取ったら、思ったより高くて断念した」 「AIには興味があるけど、触りすぎて何をどう実装すればいいか分からない」

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毎時間の管理画面巡回がゼロに。Slack通知ベースの広告運用へ

ーー受発注以外にも、いろいろ実装されたと伺いました。

S氏: 広告運用のところも変化が大きいですね。完全に自動とまではいかないものの、複数媒体を運用していると毎時間いろんな管理画面を見に行くのが結構大変でした。そこを「一定のCPAを超えたらSlackに通知が行く」「逆に良い数字が出ていたら“予算を上げてください”という通知が出る」という仕組みに変えました。

Slackの通知が来たら見に行くだけ、という状況にできたので、毎時間わざわざ管理画面を巡回しなくてよくなったのはすごく大きいですね。

ーーもともと広告代理店のご出身とのことでしたが、そちらの視点から見てもどうですか?

S氏: 代理店側にいたからこそわかることもありますね。大きいクライアントさんに工数を割く代理店が多く、予算の少ないメーカーさんは、正直あまり丁寧に扱ってもらえないケースが多いんです。

だからこそメーカー側になってみると、立ち上げ期の小さいブランドだとそこが心配なんですよね。でも実際にインハウスで運用しようとすると今度はやることが多くて大変で。その2つの視点から見てもどかしく思っていた部分が、AI活用でかなり改善されてきたかなと思っています。

在庫管理・CSまで広がる、約10個のAIエージェント

ーー実際に、どのくらいの数のエージェントやシステムを構築されていますか?

S氏: 数だと……今も作っているものを合わせると、10個ぐらいは回っていると思います。

受発注や広告運用以外にも、在庫管理とか、CS(カスタマーサポート)とか。少人数だとやることが多いので、そこに少しずつAIを組み込んでいっている、というイメージですね。

また、もともと弊社はNotionをデータベースとして使っていたんですが、AIに任せた業務をNotionに集約していくのがすごく相性が良くて。マニュアル作成にも活用できているのが大きいですね。

“創造的な仕事”と”商品力”に時間を使えるようになった

ーー削減できた時間は、何に使うようになりましたか?

S氏: ちょうどメンバー育成のタイミングと重なったので、今まで私が一人でやってきた部分をAIに任せて、空いた時間を新しいメンバーへのレクチャーに使えるようになりました。

あとは、より創造的なことに時間を使えるようになったのも大きいですね。次の商品をどうしようかとか、より良い工場を探しに行くとか、そういう部分です。

今後はやっぱり商品力をもっと高めていくことが、メーカーの差別化につながると思っているので。そこに時間を割けるようになったのは、本当に良かったです。

ーーメンバーの皆さんにもAI活用は広がっていますか?

S氏: まだ完全に浸透しきってはいないんですが、「使えば何でもできるよね」という感覚は社内に広がってきていると思います。実装できなくても、まずは「AIでできる前提で考える」という発想を共有しているところです。

「一回完成したと思ったら、次の日には動いてない」継続運用の壁

ーー受講中、難しかったことや挫折しかけた瞬間はありましたか?

S氏: 一回完成したと思ったものが、次の日になったら動いていない!といったことが、ちょくちょくありました。

「できた!」と満足してしまったら、実は全然できていなかった、というパターンですね。今後の課題として、外部サービスのアップデートなどがあった時に、自社のAIもそれに合わせてちゃんと回り続けるような仕組みを作っていきたいと思っています。

ーー「AX CAMP」のサポートで印象に残っているものは?

S氏: 勉強会で、AX代表の石綿さんがNotionをどう活用されているかを見せていただいたのは大きかったです。

Notionって、見やすいんですけど、放っておくと管理が結構ごちゃごちゃになってしまうのが課題で。「こんなに活用できるんだ」というのは、受講する前は思ってもいなかったところだったので、すごく良かったですね。データ基盤があってこそ活用しやすいんだな、というのは強く感じました。

次は記事LPと広告クリエイティブの”質”へ

ーー今後、AIをどう組み込んでいきたいですか?

S氏: まだ手をつけられていないところで言うと、LPOですね。記事LPや広告クリエイティブのように「すぐ作って、本数が大事」みたいな量産系は自動化できてきたんですが、LPの最適化のように一本ずつ時間をかけて磨いていく領域は、まだ実装するほどには使い切れていないと感じています。そこは今後の挑戦ですね。

ーー最後に、同じように少人数で頑張っているEC・D2C事業者の方へメッセージをお願いします。

S氏: AIを独自で触っている方は、たぶん皆さんすでにいらっしゃると思うんです。でも、ちゃんとお金を払って学ぶことで、時間も確保できるし、教えてくれる人もいる。短期間でも、そういう時間があると、そこから自走しやすくなります。補助輪的な意味合いで、すごく良かったかなと思っています。

今回は、少人数D2C事業者として「商品数の増加にどう手作業を追いつかせるか」という壁を、約10個のAIエージェントで乗り越えられた、N社・S様の事例をご紹介しました。

S様は、もともと大手代理店出身でWeb広告運用の知見をお持ちでしたが、「インハウスで事業を運営するからこその手作業の積み重ね」「独学では何から使えばいいか分からない」という壁に直面されていました。「AX CAMP」を通じてClaude Codeでの実装と、Notionでのデータ基盤整備という”型”を手に入れたことで、社内にAIエージェントが次々と立ち上がる状態へと変化されました。創出された余白を「商品力の向上」「メンバー育成」「より良い工場探し」という、ブランドとしての本質的な仕事に投下していこうとされている姿勢が、非常に印象的でした。引き続き全力でサポートさせていただきます!

AX CAMPサポート担当より


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