採用の“3度手間”をなくすツールを内製!ttt社が実現した、介護現場を変える生成AI活用

“3度手間”だった採用業務を
自動化する支援ツールをAIで内製。

有料老人ホームを運営する株式会社ttt様は、過去のAI導入の挫折経験と、「このままでは取り残される」という危機感から、「AX CAMP」の受講を開始。

採用担当者を悩ませていた煩雑な“3度手間”をゼロにする採用支援ツールの開発がきっかけで、社内に自発的な「内製化の連鎖」が広がりました。

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今回は、株式会社tttのAI推進責任者・稲田笙吾氏に、一つの成功事例がどのようにして組織全体の意識を変え、AI活用が当たり前という文化を築き上げたのか、詳しくお話を伺いました。

お話を伺った方
稲田 笙吾氏 (株式会社ttt 人事部 AI推進責任者)
事業内容:有料老人ホームの運営

世の中から取り残される焦り。2年前の「AI導入失敗」が重くのしかかっていた

ーーまずは株式会社ttt様の事業内容と、稲田様が注力している業務についてお聞かせください。

稲田氏:
弊社は福岡県を中心に有料老人ホームを18施設展開しております。

私は本部機能として全施設の統括業務に携わっています。主な役割は、介護職員や本部社員の採用、人事制度の設計、労務管理といった人事領域全般。加えて、今年6月からはAI推進責任者を任され、会社全体の生産性をどう上げていくか、というミッションに取り組んでいます。

ーーAI推進責任者に就任される前から、AI活用には取り組まれていたのでしょうか?

稲田氏:
実は、2023年頃に一度、全社でチャレンジしたことがありました。当時はChatGPTが登場して間もない頃で、業務を効率化できるかもしれないと期待して3ヶ月ほど試行錯誤したんです。

しかし、当時はほとんど情報もありませんでしたし、何より私たち自身にプロンプトの知識が乏しかった。「思ったような答えが返ってこない」ということの繰り返しで、AIの性能も今ほどではなかったこともあり、結局は「まだ使えないな」という結論に至り、一度断念してしまったんです。

ーー一度、苦い経験をされていたのですね。

稲田氏:
はい。でも、私たちが諦めている間にも、世の中のAI技術はものすごいスピードで進化していきました。ニュースを見るたびに「このままではまずい」「自分たちだけが取り残されてしまう」という焦りは、日に日に大きくなっていましたね。

個人的にも、ITエンジニアとして簡単な業務効率化ツールをGASで作ったりはしていました。でも、AIをどう活用すれば業務に本質的なインパクトを与えられるのか、最適解が見いだせないまま、モヤモヤとした日々を過ごしていました。

再挑戦へのマインドを固めた、「AIの力を信じてやり切る」という言葉

ーーその状況から、再びAIと向き合うきっかけは何だったのでしょうか?

稲田氏:
弊社の代表が描く事業ビジョンが大きく関わっています。ただ施設数を増やすだけでなく、AIのような最新技術を駆使して介護業界全体の課題を解決していきたい、という強い想いがあって。そのために、会社としてAIに大きく投資するぞ、と舵を切ったのが直接のきっかけです。

その流れで、AX社の代表であるぶんたさん(CEO石綿)と情報交換をさせていただく機会がありました。AI活用のノウハウに圧倒的な差を感じ、改めて「本気でやらなければ」と火が付いたんです。そして、体系的に学ぶために「AX CAMP」の受講を決めました。

ーー「AX CAMP」を受講してみて、印象に残っていることを教えてください。

稲田氏:
マインドセットが根底から変わったことですね。

研修動画の中で「AIの力を信じてやり切ることが大切」というメッセージがあったんです。AIは時々、見当違いの回答をしますし、自動化しようと思ってもすぐにはうまくいきません。2年前の私たちは、まさにその段階で諦めてしまった。でも、動画では「そこで諦めずに、思考錯誤を繰り返すことこそが重要だ」と強調されていました。あれは衝撃でしたね。

「ここまで成果を出している会社が言うのだから、まずは信じてやってみよう」と。完璧な答えを一度で求めるのではなく、AIと対話しながら粘り強く改善していく、という姿勢が身についたのが、大きな収穫でした。

採用業務の“3度手間”をなくすツールを開発

ーーその考え方の変化が、具体的な成果にも繋がったわけですね。

稲田氏:
はい。まずは、自分自身の担当業務である採用管理の効率化から着手しました。「AX CAMP」で学んだ「バイブコーディング」という手法を使い、AIと対話しながら採用支援ツールを内製したんです。

ーー具体的に、どのようなツールなのか教えてください。

稲田氏:
応募者の受付から面接の調整、採用後の手続きまで、全部まとめて管理できるシステムです。

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稲田様が作成した採用管理システム

これまでは、応募があるたびにまずスプレッドシートに手で入力し、次にGoogle Chatで施設に通知を送り、さらにGoogleカレンダーに面接の予定を手で登録する、という“3度手間”な状態でした。日程変更があれば、その3つ全てをまた手作業で修正しなければならず、ミスも頻発していました。

ーー“3度手間”は大変そうですね…。

稲田氏:
それが、開発したツールを使えば、システム上で面接日を決めるだけで、関係者全員にカレンダーの招待が自動で飛んで、施設のチャットにも通知が流れるんです。採用が決まった後の労務担当への引き継ぎも、ボタン一つ。

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応募者の管理画面(テストデータ)
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一つのシステム内で一元管理できるように(テストデータ)

これにより、採用担当者は煩雑な事務作業から解放され、候補者とのコミュニケーションや採用戦略の分析といった、本来やるべき業務に集中できるようになったんです。

Before
入力作業:
応募者情報をスプレッドシートに手入力
通知フロー:
Google Chatで担当施設に手動で連絡
スケジュール登録:
Googleカレンダーに面接予定を手動で登録
日程変更対応:
変更のたびに3つのツールを個別に修正
業務リスク:
ヒューマンエラーや更新漏れが頻発

After
入力作業:
システムに一度入力するだけで全部署に情報が連携される
通知フロー:
GoogleカレンダーとChatに面接日程が自動で通知される
スケジュール登録:
採用後の労務連携もボタン一つで完了
日程変更対応:
システムを更新するだけで全ツールに情報が同期される
業務リスク:
作業時間が大幅に短縮され、ミスがなくなった

一つの成功事例から「内製化の連鎖」へ!

ーー応募から採用後の手続きまでを一元管理できる採用支援ツールの開発、すごい成果ですね。でも、エンジニアである稲田さんだからこそ、開発できた側面もあったのでしょうか?

稲田氏:
もちろん、私の経験が活きた部分はあります。でも、それ以上に大きかったのは、このツールを見たプログラミング経験のないメンバーたちの意識が、ガラッと変わったことなんです。

ーーなるほど。詳しく教えてください。

稲田氏:
「AX CAMP」で、ぶんたさんから「理屈を説明するより、作ったものを見せればみんなやるようになりますよ」とアドバイスをいただいていたんです。そこで、完成した採用支援ツールを営業本部長や他のメンバーの前で実演してみせました。

すると、「え、こんな便利なものが作れるの?」「うちの部署のあの業務も、AIでなんとかならないか」という声が、次々と挙がり始めたんです。

ーーまさに、百聞は一見にしかず、ですね。

稲田氏:
その通りです。それまで「AIは難しそう」「自分たちには関係ない」と思っていたメンバーが、目の前で動くツールを見て、一気に「自分ごと化」してくれました。

そこからの変化は早かったですね。営業本部長は、夜なべするほど夢中になって、入居状況をご家族様が可視化できるツールを自分で作り始めました。弊社の代表も、AIを使って社内研修用の動画を40本近く、構成から台本、資料作成までほぼ自動で作り上げてしまいました。

今では、非エンジニアのメンバーが自らホームページを作成できるまでになっています。成功事例が一つあったことで、みんなの心に火がついた、という感じです。会社全体のAIに対する見方を変えるきっかけになりました。

目指すは介護業界の課題解決!「AIプラットフォーム事業」の立ち上げへ

ーー素晴らしい変化ですね!今後の展望についてもお聞かせください。

稲田氏:
私たちの挑戦は、社内の業務効率化だけにとどまりません。今後は「AIプラットフォーム事業」の立ち上げを構想しています。

ーーAIプラットフォーム事業とは、どのようなものですか?

稲田氏:
この5年間、介護事業所を運営する中で、僕たちは採用や人材定着、営業など、本当にたくさんの壁にぶつかりながら、独自のノウハウを貯めてきました。このノウハウと、今回身につけたAI開発の技術を掛け合わせることで、他の介護事業所様が抱える共通の課題を解決できるのではないかと考えています。

例えば、私たちが開発した採用支援ツールのような仕組みを、業界全体で使えるプラットフォームとして提供していくイメージです。

ーー自社の成功を、業界全体に還元していくのですね。

稲田氏:
そのつもりです。介護業界で働く方々は、「誰かのために」という温かい心を持っている方が本当に多い。でも、業界特有の複雑な課題に、個人の力だけで立ち向かうのは本当に大変なこと。

だからこそ、私たちがAIの力を借りて作り上げた仕組みを広げることで、現場の皆さんがもっとケアのような本質的な仕事に集中できる環境を作りたい。それが、私たちの次の目標です。


今回は、一度AI導入に挫折しながらも、一つの成功事例を機に全社的なAI活用を推進した株式会社ttt様の事例をご紹介しました。

稲田様が開発された採用支援ツールを初めて拝見した時の衝撃は、今でも忘れられません。ご自身の課題解決だけに留まらず、その成功体験を惜しみなく社内に共有し、周りの方々を巻き込んでいく推進力には、いつも感銘を受けておりました。これからの「AIプラットフォーム事業」という壮大な挑戦も、心から応援しております!

「AX CAMP」サポート担当より

「AIを実務にどう使えばいいのか分からない」「学んでみたものの社内に定着しない」「テンプレ通りに試しても自社の業務にフィットしない」……そんな“挫折感”を抱える企業様にこそ、「AX CAMP」は寄り添います。

「AX CAMP」は、実務ベースでAI活用を定着させる伴走型プログラム。テンプレートの提供にとどまらず、

  • 自社の業務フローや人員構成に合わせた最適な使い方の設計
  • 技術的につまずいたポイントの個別フォロー
  • 「この業務、AIで何ができる?」といった抽象的な問いへの具体化支援

など、“実際に動く仕組み”の構築から、現場での活用が自然と続く状態作りまでを一気通貫でサポートします。

「自分たちの現場にはまだ早いかも?」そう感じている方こそ、まずは一度ご相談ください。

💡AIと働く組織をつくる「AX CAMP」

本質的にAIを使いこなせる人材へ。
ヒト・モノ・カネ・情報──そして、第5の経営資源「AI」。
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✅ 「AX CAMP」サービス概要

業務AI化のプロ集団AXが提供する「AX CAMP」は、動画で基礎を学び→実務に合わせたカリキュラムを進め→伴走支援で成果を出すまでをフルサポートするプログラムです。

従業員をAI人材に育成したい企業
 → 「AX CAMP」
経営者自身がAI導入を学びたい場合
 → 「AX DIVE」

現場で使える・成果が出る・文化として定着するAI活用を実現します。

✅ 導入いただいた企業様は…

「AIでできないか?」と考える文化が根づく
自社専用のSaaS・AIエージェントを内製できるようになる
・“AIが使える”ではなく“AIで回る組織”へと進化する
社長1人で大量の仕事を回せるAIチーム体制ができる

こんなAI組織としての未来が待っています。

✅ 導入企業のリアル

・自社SaaSを1ヶ月で構築/180万円の外注費カット
年間320万円相当の効率化/月間110時間の削減
・SNS運用AIで月1,000万インプレッションを自動化
・非エンジニア社員が業務効率化ソフトを内製・販売
業務時間83%削減/47,000時間をAI化(自社実績)

こうした成果の背景には、
10万回以上の検証を重ねたAX独自の知見があります。

✅ 導入企業の口コミ・インタビューも公開中

実際の事例インタビュー記事もご覧いただけます。

AX実績インタビュー|ぶんた@株式会社AX CEO|noteAI導入で実際に成果を上げた企業やチームの“生の声”を掘り下げるインタビューマガジン。法人向けAI研修「AX CAMP」やnote.com

✅ まずは無料相談から

「自社の業務でどこまでAI化できる?」
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そんな疑問をお持ちの方に、無料相談をご用意しています。
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