「なかなか活用が広がらない。展開の仕方に悩んでいました」
生成AIを一部のメンバーが触り始めても、会社全体の実務にどう広げればいいのか。情報システムやDX推進の現場で、そんなもどかしさを感じていませんか?
ツールの利用可否、セキュリティ、ライセンス費用、社員ごとの温度差。AIを導入しようとすると、現場には「使えばよい」だけでは片づかない論点が次々と出てきます。
そんな課題に向き合っているのが、新日本製薬株式会社のIT本部 情報システム部 部長・白石勉氏と、IT戦略課 主任の最所辰弥氏です。同社では、「AX CAMP」を受講した16名を起点に、部署内でAI活用を牽引する「エバンジェリスト」24名を中心とした先行活用体制を構築しました。

さらに、新商品発売前の社内モニターアンケート集計の自動化や商品評価試験の設計および解析の効率化などを実現。個人利用から、部門横断のAI活用へ。新日本製薬株式会社がどのようにその一歩を踏み出したのか、お話を伺いました。
お話を伺った方
IT本部 情報システム部 部長 白石 勉氏
IT本部 情報システム部 IT戦略課 主任 最所 辰弥氏
担当業務:社内IT全般、AI活用推進、情報システム部門としてのルール整備・全社展開支援など
一部のユーザーでの活用にとどまっていた。全社展開の前にあった温度差
ーーまず、新日本製薬株式会社の事業内容と、お二人の担当領域について教えてください。
白石氏:
私たちは、スキンケアブランド『パーフェクトワン』をはじめとした化粧品や健康食品、医薬品の通信販売を主力事業としている会社です。
私はIT本部の中で、情報システム部の責任者をしています。IT本部配下にある3つのIT関連部署のうち、IT戦略課では、AI活用をはじめとする中長期的な戦略策定や推進を担っています。IT戦略課の課長も私が兼務していて、最所はその部署に所属しています。
最所氏:
業務としては、社内のIT全般を見ている、というのが一番近いですね。
ーー「AX CAMP」導入前、AI活用はどのような状況でしたか?
白石氏:
Microsoft365を採用しているためCopilot Chatは全員利用できる状況でした。また、一部メンバーにはChatGPT有償ライセンスも付与していました。ただ、なかなか活用が広がらないよね、という話になっていました。
会社としては、「生産性向上」がずっと大きなキーワードとしてあります。その手段として、AIはすごく強力な武器になり得る。だからこそ、何らかの教育を一度実施して、キーマンを育てていこうという方針になりました。
一方で、現場からは「どう使えばいいか分からない」「ChatGPTとCopilot Chatの違いが分からない」といった戸惑いの声も寄せられていました。社員ごとにAIへの理解度や温度感が違うので、足並みをそろえる難しさを痛感していましたね。
3社比較で重視したのは、学びっぱなしにしない伴走支援
ーー数ある研修サービスの中で、なぜ「AX CAMP」を選ばれたのでしょうか?
白石氏:
最初の導入段階では、3社ほど比較検討しました。
その中で、御社のサービスは伴走支援があることが大きな特徴でした。あとは、提案の時点からコンテンツの内容に期待を寄せていました。
単にツールの操作方法を学ぶだけではなく、AIをどう業務に活かすかまで考えられる状態にしたかったんです。使える人だけが個別に使うのではなく、教育を通じてキーマンを育て、社内で相談できる人を増やしていく。そうすることで、AI活用を一部の人だけのものにせず、全社的に展開できるのではないかと考えました。
24名の先行活用へ。プロンプトの使い方と業務改善の発想が変わった
ーー実際に受講が始まってみて、カリキュラムはいかがでしたか?
最所氏:
最初に、生成AIの概念的な部分を説明していただいたのはすごく良かったです。これから生成AIがどれだけ成長して、モデルがアップデートしたとしても必要になる知識だと思うので、そこを学べたのは大きかったですね。
それから、管理する側としては学習の進捗率が随時確認できる点も良かったです。自ら学習を進められるメンバーは主体的に取り組んでくれる一方で、遅れているメンバーには進捗率を見ながら声をかけることができました。
白石氏:
私もエンジニアとしてある程度知っているつもりでしたが、改めてコンテンツを受講してみると、新たな気づきや知らない領域が多々ありました。足りない部分の穴埋めができた感覚です。
教育はあくまで始まりで、その先にどう展開していくかが大事です。そういう意味では、最初の一歩として十分目的を達成できたコンテンツだったと思います。
ーー受講後、実務で変わったことはありますか?
白石氏:
個人的には、プロンプトの使い方が大きく変わりました。
それまでは、AIに一発で答えを出してもらおうとしていたところがありました。しかし今は、こちらの目的や前提を整理しながら何度もラリーを重ね、徐々に精度を高めていくように変化しています。
最近では、ChatGPTで最適なプロンプトを作るための「プロンプト用プロンプト」を使うこともあります。構造的に考える土台の部分をAIに任せてもいいんだ、という感覚に変わりました。
ーー具体的な活用事例としては、どのようなものが出ていますか?
白石氏:
エンジニアメンバーによるコード生成は、工数削減や内製化の促進につながっています。資料作成の自動化も進んでいますね。
また、新商品発売前の社内モニターアンケート集計の自動化や商品評価試験の設計および解析の効率化など、現場での活用は少しずつですが着実に広がっています。今はまだチャット活用が中心ですが、今後はエージェント化のフェーズにも進んでいきたいと考えています。
AI活用展開の変化
・Before:一部ユーザーでの活用にとどまり、活用の広げ方に悩んでいた
・After:「AX CAMP」を受講した16名を起点に、部署内のAI活用を牽引するエバンジェリスト24名全体へと活動を広げ、部署ごとにAI相談の起点をつくる段階へ進み始めた
💬 「AIを社内に広げたいのに、使い方も温度感もバラバラ」と感じていませんか?
「ツールはあるけれど、誰にどう使ってもらえばいいか分からない」
「セキュリティやライセンスの判断があり、全社展開に踏み出しづらい」
そんな方へ。
白石様・最所様のように、まず社内のキーマンを育て、現場で相談できる体制をつくる方法をご相談いただけます。まずは一度、無料相談で自社の課題を整理してみませんか?
社内ポータルで事例を共有。次の課題は安全に使える範囲を広げること

ーーAI活用を、どのように社内へ広げていますか?
最所氏:
活用事例は、SharePoint上の社内ポータルに記事として公開し、全社に共有しています。
今は、「AX CAMP」を受講した16名を起点に、部署内でAI活用を牽引する「エバンジェリスト」24名を中心に、先行して活用している状態です。エバンジェリストは、各部署でAI活用を広げるハブ役として選ばれているメンバーで、現場からの相談対応や、活用事例の横展開を担う起点になる存在です。ゆくゆくは各部署にAIに詳しい人材を1名ずつ置き、部署単位の相談窓口にしていきたいと考えています。
ーー現在の進捗感はいかがですか?
白石氏:
全体目標に対しては、まだ2割位の進捗です。
対象としては、非正規の社員も含めて約600名のうち、デスクワーク中心の半数強を想定しています。ただ、エバンジェリスト間でも知識の差や温度感にはばらつきがあります。まずは足並みをそろえることが次の課題ですね。
ーーAI活用を広げる上で、情報システム部門として難しさを感じる点はありますか?
最所氏:
日々、「これってどうやったら効率化できますか」といった問い合わせが来ます。理想としては、そうした相談をエバンジェリストのメンバーが受けられるようにしたいです。
もう一つは、ライセンスコストです。有償ツールはできるだけ効果が出せる人に使ってもらいたいので、選定して渡していく必要があります。
セキュリティ面でも、ただ「あれはダメ、これはダメ」としてしまうと浸透しません。使いやすさも担保しないといけないので、どのサービスなら使っていいのか、どの外部接続なら問題ないのかを今まさに議論しているところ。安全で役立つツールであれば使うべきだと思うので、その範囲を整理しながら展開スピードを上げていきたいです。
目指すのは、IT戦略課が本来の戦略に向き合える時間をつくること
ーー今後、AI活用が進むことで、会社としてどのような状態を目指していますか?
白石氏:
今後は、私たちが本来やるべき仕事に向き合える時間をつくっていきたいと考えています。
IT戦略課だからこそ、ITを活用して会社をどのように変革していくのかなど、そうした戦略課としての動きに注力していきたいですね。会社をどうしていきたいのか、その実現に向けてITをどのように活用できるのかを自分たちで考え、事業部門に提案していく。そうした取り組みにより多くの時間を使えるようになりたいです。
だからこそ、AIで日々の業務を効率化し、本来の役割にシフトしていくステップを踏んでいきたいと思います。
ーーかつての御社と同じように、AI活用を進めたいけれど、セキュリティや社内ルールで立ち止まっている企業に向けて、伝えたいことはありますか?
白石氏:
まず使ってみることに尽きると思います。
正直なところ、将来への期待だけでなく、現時点では課題の方が多いのが実情です。デスキリング(AIへの依存によるスキルの低下)など、向き合わなければならない課題も見えてきました。
しかし、最初から全て準備しようとするのは難しいものです。まず使ってみて、課題を見つけ、それを一つひとつ潰していく。まさに3歩進んで2歩下がるような試行錯誤が必要になるのではないでしょうか。できない理由を並べる前に、まずは一歩踏み出すことが必要だと思います。
最所氏:
私も、実際に使ってみないと分からないことが本当に多くあると感じています。
例えば、半年前に同じプロンプトではできなかったことが、今ではAIのモデルの精度が上がったことで解決できることもあります。日常的に使っていかないと、今のAIが何を解決できるのかも気づけないんです。
一回触ってみてうまくいかなかったから諦めるのではなく、日常的に使い続けることが大切だと思います。
今回は、AI活用を一部メンバーの個人利用で終わらせず、情報システム部門を起点に全社展開の土台づくりを進めている、新日本製薬株式会社・白石勉様、最所辰弥様の事例をご紹介しました。
白石様・最所様は、AI活用を単なるツール導入ではなく、社内の生産性向上とIT部門の役割変革につながる取り組みとして捉えています。受講者と、部署でAI活用を広げるハブ役のエバンジェリストを中心に相談できる人材を増やし、セキュリティと使いやすさのバランスを取りながら、現場で使えるAI活用を広げていく。その歩みは、同じように社内展開に悩む企業にとって大きなヒントになるはずです。
「AX CAMP」サポート担当より
💡AIと働く組織をつくる「AX CAMP」
本質的にAIを使いこなせる人材へ。
ヒト・モノ・カネ・情報──そして、第5の経営資源「AI」。
あなたの組織は、AIを当たり前にできていますか?
✅ 「AX CAMP」サービス概要
業務AI化のプロ集団AXが提供する「AX CAMP」は、動画で基礎を学び→実務に合わせたカリキュラムを進め→伴走支援で成果を出すまでをフルサポートするプログラムです。
現場で使える・成果が出る・文化として定着するAI活用を実現します。
✅ 伴走支援でできること
・AIエージェントの設計・活用サポート
・実務に使えるAIエージェントの配布
・方針やカリキュラムを設計するプランニングMTG
・グループコンサル
・最新情報を取り入れたオンラインAI勉強会
・チャットでの質問対応
・月1回の定例ミーティング
短期のスキル習得だけではなく、成果を出すまで伴走します。
✅ 導入いただいた企業様は…
・「AIでできないか?」と考える文化が根づく
・自社専用のSaaS・AIエージェントを内製できるようになる
・”AIが使える”ではなく”AIで回る組織”へと進化する
・社長1人で大量の仕事を回せるAIチーム体制ができる
こんなAI組織としての未来が待っています。
✅ 導入企業のリアル
・自社SaaSを1ヶ月で構築/180万円の外注費カット
・年間320万円相当の効率化/月間110時間の削減
・SNS運用AIで月1,000万インプレッションを自動化
・非エンジニア社員が業務効率化ソフトを内製・販売
・業務時間83%削減/47,000時間をAI化(自社実績)
こうした成果の背景には、10万回以上の検証を重ねたAX独自の知見があります。
✅ まずは無料相談から
「自社の業務でどこまでAI化できる?」
「導入にかかる時間は?」
「他社の事例をもっと知りたい!」
そんな疑問をお持ちの方に、無料相談をご用意しています。
成果につながる一歩を、いま踏み出してみませんか?

